SESで起業することのメリットとデメリットとは

スポンサーリンク

先日、SES営業のコンサルっぽいことをやってました的なことをちょっと書いたので、どうせならSESでの起業の仕方として連載していこうかなと思った次第です。

僕

自分自身もかれこれ10年くらいSES営業をやっているのと、SES事業での起業を2回ほど行っています

他社のお手伝いなんかもさせてもらっていたので、一通りのやり方や必要なことはノウハウとして持っています。

そんなことを簡単に教えていいのかよとツッコまれそうですが、僕自身はSES以外のことでも既に事業が回っていますし、特に損をするようなことはないのかなと。

また、これから起業したいと思っている若い人に少しでもお役に立てればいいかなーと思ったので、ちょっとずつですがコツ的なものを提供していきたいと思います。

スポンサーリンク

ちなみにSESのコンサルをやってた内容について

コンサルティングの内容
コンサルって言ってしまうと大袈裟なのですが、仲の良い会社でSESの営業責任者が退職されてしまって、急遽新人の営業を採用されたとのことで社長から依頼を受けてお手伝いをさせてもらっていました。

僕

内容は大まかに新人営業の教育と、採用広告の打ち出し、面接の対応とスキルシート作成くらいまでをやっていました

新規待機者がつくと新人営業に振るのですが、最初の頃はすぐには決められないので自社でパートナーとして決めたりもしていて、実質SESの7割くらいの仕事を請け負っていたのではないかと思います。

パートナーとして稼働させる場合は、上からの請け金額を注文書ベースで教えてしまってオープンな形でやっていました。

SESで起業することのメリット

SESで起業することのメリット

SESはものすごく簡単に言ってしまうと、エンジニアが足りてないよーという企業に対して常駐でエンジニアを出して仕事をしてもらうことで対価を頂くビジネスです。

SES営業のやり方やノウハウ的なものは過去の記事などを見て頂いて、この連載では経営や起業の仕方、またそれに伴うリスクなどを解説していきたいと思います。

そこでまずはSESで起業することのメリットについて、順を追って触れていきたいと思います。

案件=仕事が沢山あるので需要過多の状態

これはSESで営業をやっていればわかると思うのですが、どこの企業に行っても案件ばかりが沢山降ってきます。

もちろん対応できるエンジニアを採用できないことには元も子もないのですが、同じようにSESをやっている会社からパートナーとしてエンジニアをお借りして契約をすることもできます。

参入障壁が低い

これはメリットでもありデメリットでもあるのですが、携帯とパソコンがあれば誰でも始めることができます。

最初から採用も行いたいのであればオフィスが必要になりますが、基本的にはお客様先に常駐してもらうのでそれほど大きな場所は必要ないです。

最初は安価なレンタルオフィスか、可能であれば仲の良い会社に間借りさせてもらうと良いでしょう。

継続的な安定収入が入る

これは起業する際に非常に重要な要件となります。

SESは一度契約が決まってしまえば、エンジニアが稼働している間は継続的な収入が入るので、経営が安定します。

また、収益予測が立てやすいのと契約の切れ目がわかるので、ある程度リスクコントロールすることができます。

スポンサーリンク

SESで起業することのデメリット

デメリット

メリットばかりを挙げていくと簡単そうだし誰でもできるんじゃないかと思いがちですが、もちろんデメリットもあります。

実際にうまくいっている会社もあれば数年で倒産してしまう会社もたくさん見てきましたが、リスクをちゃんと理解しておくことが重要なんじゃないかと思います。

入金までの時間が長い

SESの営業をしていれば普通に45日サイトだったり、長くても60日サイトで売上が入金されることは理解できるかと思います。

ただしこれはあくまで締めてからの入金サイトなので、例えば10月1日から稼働が決まったとして60日サイトで契約した場合、10月末に締めて勤務表を提出した後で入金されるのは12月末になります。

つまり実際にお金が入ってくるのは契約してから90日後な訳で、その間に社員のエンジニアには2回給与を先払いすることになります。

ただしこれは社員(プロパー)の場合で、パートナーの場合は入金と同時か場合によっては支払いサイトを調整することで後払いにすることができます。

雇用リスクやトラブルがついてまわる

社員として採用する場合は社保や雇用保険が必要になりますし、雇用した以上は簡単に解雇することはできません。

また、エンジニアが病気になってしまったり顧客先でトラブルなどを起こしてしまうと、会社として代替要員を探したり責任を取る必要があります。

場合によっては契約においてペナルティを課せられたり、ごく稀にですが訴訟にまで発展することもあります。

パートナーやフリーランスだけで回す会社が増えているのも、この辺のリスクを取りたくないのだと思います。

目新しいビジネスではない

これは参入障壁が低いというところにも起因しますが、同業他社がものすごく沢山あります。

起業しやすいことの裏返しとして、このビジネスはあくまでパイの取り合いだという認識を持っていた方がよいと思います。

また、目新しいサービスでもないので起業時にファンドから出資を受けたりということも難しいと思うので、多くの人が自己資金か創業融資などで起業することになるかと思います。

今回はざっくりとメリット・デメリットについて説明しました。

今後も少しづつですがSESで起業したいと思っている人に、有益な情報を出していければいいかなと思っています。

僕

連載とか書いちゃったけど次はいつ更新できるのだろうか。。ちなみに今はマネーフォワード会社設立を使うと簡単に会社が作れます

コメント

  1. 芹沢 崇 より:

    SESの新規事業を立てる予定なのですが、
    損害賠償などの点において、どのような保険に入っておくべきか、
    どんなリスクがあるか詳しく教えて頂けますと幸いです。

    • SES営業のノウハウ手帳 より:

      そうですね、どのような損害賠償を想定されているのか分かりかねますので、お答えできず申し訳ございません。